2011年5月3日火曜日

title要素をまじめに考える

 HTMLのtitle要素をまじめに考えよう。
 title要素は、各HTMLファイルに必ずつけよう。title要素は、そのページのタイトルにあたる。これは、そのページをブラウザで表示したときに、ブラウザの一番上の欄に表示される。また、検索エンジンは、title要素がある場合には、優先的にtitle要素の内容を、検索結果の見出しとして表示するようになっている(title要素がない場合は、内容を適当に表示する)。そのため、title要素に書かれたテキストは重要になってくる。
 あなたが検索エンジンを使って、何かを検索したときに、検索結果に表示されたサイトを実際に見てみようとする動機は何だろうか?以下の2つのうち、どちらかに属さないだろうか?

(1) より上位に表示されたコンテンツ
(2) 内容の説明文が自分の求めているものに近そうなコンテンツ

 (1)の仕組みは、検索エンジンの動作によるもので、より上位に表示するためには、内容が充実していること、他者から人気のあるサイトであること、SEOにもきちんと取り組んでいること、など、様々な要素が絡んでくる。検索エンジンの検索結果の上位に表示するための考え方については別の機会に説明する。
 ここでは、(2)の説明をする。検索結果に表示される見出し文や概要は、すべてそのページの内容が反映される。検索エンジンが勝手に説明文を作ってくれるわけではない。あなたがそのページで書いた内容が表示されるのである。つまり、その文章を見て、興味を持った人があなたのページにアクセスしてくるのである。アクセスしてもらうには、見出しや概要が人をひきつける内容でなければならない。最初に書いたように、title要素に書いた内容は、検索結果の見出しに相当する。検索結果の概要は、ページ内の冒頭に書かれた内容や、主要な文章からの引用になる。あなたが本を読もうと思うときは、その本のタイトルをみないだろうか。次に目次をみないだろうか?つまり、人は、タイトルや見出しに、それ以下に書かれている内容が凝縮されていると考えるものなのである。このタイトルをおざなりに書いてしまえば、それだけあなたは損をしていることになる。
 ウェブオーサリングソフトなどを使っていると、title要素をきちんと設定しなければ、「無題」などとされることもある。「無題」と表示されているウェブページほどみっともないものはないし、非常にもったいないことをしている。

title要素の入力方法
 title要素の重要性は理解してもらえたと思う。次は、具体的な入力方法である。ただ闇雲にタイトルを入力すればいいというものではない。基本は、そのページ内を端的にあらわす内容にすることである。そのページ内の情報を端的にあらわすためには、そのページ内の重要なキーワードとなる言葉をタイトルに盛り込むことである。しかし、そのために、タイトルがやたらと長くなったり、支離滅裂な日本語になってしまうのはいただけない。検索エンジンで上位に表示されても、人が読んだら意味不明なものでは、あまり近寄られない。
 タイトルは、ブラウザの上の欄に一文がすべて読める程度の長さにするのが望ましい。具体的には、30~40字であろう。もっと短くてもいいかもしれない。ただし、これにあまり拘り過ぎなくても、例えば、ウェブサイトの名前を入れておくのも、SEOとしては有効な場合がある。だから、最初にページの概要がわかる見出し文を入力し、その後にスラッシュなどで区切ってウェブサイト名を表示しておく、という方法もある。非常に短い略称でウェブサイト名を表示することができる場合は、最初にサイト名を持ってくるのも有効である。そのサイトが有名であれば、ユーザは、それを見たときに、「あ、あのサイトなのか、ならば安心だ」となる。アマゾンがいい例である。

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