2011年5月5日木曜日

固定幅か可変幅か

デザイン面で考えることの一つに、サイトの幅をいくらにするか、ということがある。
まず、サイトの幅を考える上で、サイトの幅を固定にするか、可変にするかを選択しなければならない。

固定幅か可変幅か
紙とウェブの最大の違いは、固定幅と可変幅である。
印刷物は、幅を変えることができないため、必ず固定幅になる。固定幅であれば、1行の文字数も決められる。しかし、ウェブの場合、ウィンドウのサイズを変えれば表示する領域も変わる。

幅を固定にすることの利点は、一行の文字数を決めることができることにある。
目で追うのに疲れない一行の文字数というのは、大体20~40字と言われている。
字の大きさや、字間を変更して文字数を調節することで、40字以内に収めることができる。

可変幅の利点とは、ブラウザのウィンドウサイズを変更しても、常に全ての情報がウィンドウ内に収められるということである。幅を固定してしまうと、その幅よりも小さいサイズでウィンドウを表示したら、すべての情報を読み取るには、横にスクロールしなければならなくなる。
幅を固定にすることは、ウェブの強みである可変を拒否することになる。

固定にするか可変にするかは、デザインにもよるし、好みも入ってくるかもしれない。
最大限ウェブの利点を使うのであれば、可変であるべきという意見もある。

しかし、固定幅を否定することもできない。
固定幅は、可変幅による利点が得られないことを補う利点がある。
それが、文字数の固定による読みやすさと、デザインのしやすさである。
幅を固定にすることで、一行の文字数を決めることができる。これは、読み手にとって、読みやすい環境を与える。
そして、幅を固定にすることは、ウィンドウのサイズが変わっても見た目が崩れないことになる。これは、サイトの運営者側にとって、作りやすい環境を与える。
つまり、読み手と作り手の双方に利便性を与える、固定幅のレイアウトには捨てがたいものがある。
よって、固定幅か可変幅かは、好みが入ってくるのである。

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