2011年4月30日土曜日

サイト構築

 サイト構築とは、
(1) 企画・設計
(2) 作成・公開
(3) テスト・修正
の3つの作業の繰り返しである。

 一度作ったらおしまいではなく、つくったページのできばえを確認し、誤字脱字のチェックはもちろん、リンクのチェック、文章の読みやすさ、操作性といった面から確認を何度も行う。場合によっては、複数の方法論をテストして、どれが一番よいか結論を導き出すことも必要である。こうして使い勝手のよいサイトになっていく。

(1) 企画・設計
 何事も始める前には企画が必要である。やみくもにhtmlをつくりはじめても、まとまりのないサイトになってしまう。まとまりがないと、どこにどんな情報があるのか、ユーザには理解できなくなる。分かり辛ければユーザは去っていく。

 まず、サイトの目的・目標を設定しよう。そのサイトはユーザに何を与えるサイトであるのかを定義する。そして、自分が与えようとしている情報は、ユーザのニーズがあるものであるのかどうかを考える。つまり、ターゲットを設定するのである。
 わかりやすく考えるには、5W1Hが役に立つ。

What --- 何のためのサイトか(サイトの目的・目標)
Who --- 誰のためのサイトか(ターゲット)
When --- いつ利用するサイトか(ニーズ)
Where --- どこで使うサイトか(ユーザの利用環境)
Which --- どっちを使うか(競合の把握)
How --- どうやって使うか(使い方の流れの設定)

What
 何のためにつくるか、何をもってして目的達成とするか、ということである。
 ここで、自分に嘘をついても仕方がない。正直に何をしたいのかを考えて企画書の一番最初に書き出そう。この段階では、余計なことを考えないでよい。とにかく自分がしたいこと、目標を書く。

Who
 ターゲットを決める。自分の目的を達成するには、どんな人に読んでもらえばいいのか。自分がつくろうと思っているサイトは、誰にとって読まれやすいものなのかを考える。ターゲットがはっきりすれば、サイトのつくり方もおのずと決まってくる。例えば、若ければ字を小さめに設定することもできるが、年配がターゲットならば、字は大きめの方がいい、となる。

When
 それでは、自分がつくろうとしているサイトは、設定したユーザが本当に読みたいと思うものなのだろうか。それがユーザニーズの把握である。ターゲットユーザは、どんなときにこのサイトを使うのだろうかを考え、それらを書き出しておく。これは、提供する情報の方向性に影響してくる。もし、自分のやりたいことがユーザニーズとかけ離れていると思えるようであれば、ターゲットの設定をやり直すか、サイトの目的を変更する必要がある。
 ニーズを把握すると、サイトの構造の組み立て方も考えられる。例えば、まとめて1ページですべての情報を読みたいと思うか、細切れにして1ページの情報量が少ないほうがいいのか、などである。

Where
 ユーザの利用環境とは、コンピュータの環境であったり、実際に見る場所のことであったりする。接続環境は、もはやADSLか光接続が主流なので、あまり気にする必要はないかもしれない。それ以外にも、OS、ブラウザ、モニタの解像度の違いや、会社で見るのか(人の目が気になるのか)、家で見るのか(人の目が気にならないのか)といったことまで考える。

Which
 自分の作ろうとしているサイトは、殆どが既にあるサイトである。今までなかったサイトを作るとしたら、それは相当にニッチであるか、つい最近できた製品・情報しかない。ニッチなものはニーズも少ない可能性もあるし、最近の製品・情報は、すぐに類似サイトがいくつもできる可能性が高い。競合をチェックできない分、サイト作成に慣れていない人には作り辛いジャンルとなる可能性もある。

 既にあるサイトである場合、他のサイトのいいとこどりをすることができる。検索エンジンでサイトのキーワードをチェックしてみればいい。検索にひっかかったサイトを簡単に評価してみよう。デザイン、情報、機能などざっと見て、書きだしておこう。
 大事なことは、競合よりも優れたものにすることである。だから、いいとこどりをするだけではダメで、競合にはない機能や情報を盛り込む必要がある。何があって、何がないのかを把握しよう。

How
 ユーザがサイトを利用するときの、流れを決める。シナリオづくりである。ユーザはまずどこを見て、どのように辿って、ユーザニーズを満たした上で、自分がサイトを作った目的・目標を満たすか、という流れを考える。
 ユーザがそのサイトに来るということは、検索エンジンやリンクをクリックして、そのサイトにある情報を得ようとしているのである。そのユーザごとの目的や動機、サイト内でどのように動いてほしいかを書き出そう。
 ここで考えたシナリオは、後でサイトの機能や記事を書くときに役立つ。

0 件のコメント:

コメントを投稿